これは一人の医師の体験談です。効果には個人差があり、ここでの使い方も「個人情報を入れない・出力を必ず検証する」前提で成り立っています。
きっかけは、説明の言い換えに毎回悩んでいたこと
外来で同じ疾患の説明を1日に何度もするのに、いざ「患者さんに分かる言葉」に直そうとすると毎回少し悩む——そんな小さなストレスが積み重なっていました。
ある日ふと、AIに「中学生でもわかる言葉で」と頼んでみたら、思った以上に自然なたたき台が返ってきたんです。
やってみたこと
匿名化した一般的な病態(例:「2型糖尿病の食事療法を、初めての患者さんに説明する」)を渡して、
- 専門用語に括弧で補足をつける
- メリット・注意点を併記する
- 不安に配慮した語調にする
という条件を足しただけで、外来でそのまま土台に使える説明文ができました。自分はそれを患者さんに合わせて手直しするだけ。言い換えに悩む時間が確実に減りました。
ヒヤッとしたこと
一度、AIが「一般的にはこうする」という説明の中に、実際のガイドラインと少しズレた数値を混ぜてきたことがありました。もっともらしい書き方だったので、検証を怠れば患者さんに誤った説明をするところでした。
それ以来、数値や具体的な指示が絡む部分は必ず自分で確認するようにしています。AIは「言い回しのプロ」だけど「事実のプロ」ではない、というのが実感です。
今のルール
- 患者さんを特定できる情報は入れない
- 数値・薬剤・具体的指示は必ず自分で確認する
- 完成した説明は自分の言葉で一度言い直してから使う
おわりに
派手な自動化ではないですが、「言い換えの下準備」を任せるだけでも外来は少し楽になりました。同じところで地味に消耗している先生がいたら、匿名化した一般的な説明から試してみるといいかもしれません。
具体的な手順は電子カルテ作成効率化、安全面は個人情報・セキュリティガイドにまとめています。